フジファブリックのギターボーカルの志村正彦さんが、12月24日に亡くなりました。
ご冥福をお祈りします。
26日の朝に訃報を知って、本当にショックでした。
大体今から4年前に、私は初めてフジファブリックの音楽に出会いました。
年齢がばれるのであれですが、その時は丁度大変な時期で、私はたくさんの音楽を聴き漁っていました。
アルバムの中に「TAIFU」という曲があって、
私はその曲を聞いたときに自分の中の何かが壊れた気がしたんです。
だって歌詞の中に「だまらっしゃい」って! なんだそれ!!
という感じでした。
言うなれば、普通かなあと思っていた男の子や女の子のさりげない一言に
「え、やばい、この子どうしようすごい好きかもしれない!」と言ったような
なんといいますかつまり一目惚れしました。
言葉の使い方も音楽性も、
私が常日頃聞くような音楽とは少し違って。
私は詩などもよく書いていたので、その辺りでも感銘を受けました。
ああいう言葉の使い方は多分、一生できないと思います。
だからこそ、大好きでした。
PVもすごく大好きです。
綺麗というか、ある種幻想的で、女の子が可愛くて。
ある種残酷に見えるような一面に、私はすごく惹かれました。
ああもう、言い出すと止まらなくなります。
つまり大好きでした。
いろんな一面に引きつけられて。
ちょっといろいろあってお蔵入りしましたがコピーバンドもやってました。
それくらい大好きでした。
今も大好きです。
灰谷さんが亡くなってしまったあとも、すごくショックでしたが、
自分が酷く影響や感銘を受けた芸術家が
亡くなってしまうというのは、とてもつらいものがあります。
物語は続かなくて、これ以上生み出されることはなくて。
なんでしょう、もっときれいな言葉で言えたらいいんですが、
さみしい。
寂しくて、悲しいです。すごく。
胸が痛くて、ただ、苦しくて。
それでも私は、いろいろなものを彼から受け取って、
彼の音楽から、感じ取って、
だからこそ今の私がいて、
あの時あの音楽を聴けなかったら、今の私はいないから。
昨日カラオケでフジファブリックを歌って、
今、CDを聞き返して、
また一ついろいろなことを考えたり学んだりして。
そんなふうに生きて、
今はただ、できる限り言葉を紡いでいけたらいいって、思います。
志村さん、本当に本当に、ありがとうございました。
◆
そういや昔短歌書いたりしたなあと思って漁ったら出てきました。
CDを聞きながらなんとなく書いたものですし、3年も前のものなので、
すごく拙いレベルで本当にあれなんですが、、、
◆
フジファブリック
「やるせない」そう呟いた君の声 やるせなくなる桜とあたし
「だまらっしゃい」唐突過ぎたその歌詞はあたしを惚れさせるには十分
陽炎が揺れていたのはこの場所で必死に生きる僕を消すため
手はいつも後ろで組んだままにしておくからいつでも掴んでいいよ
意識すら保てないほど恍惚で愛しい世界の打ち上げ花火
生きるのを躊躇したいの本当は 外はあまりに不安すぎるよ
やりかけのパズルを完成させる間に準備をします 終わったら来て
赤黄色の金木犀にメッセージ残していくからちゃんと聞いてね
まだ此処で待っているから容疑者の貴方は良い人だって教えて
あたしの目が悲しみで赤く染まる日は貴方に壊して欲しかったのに
最後だと思わせないで 気持ちなら傘の上でも置いておくから
「ウィッグ?」って聞けなかったよ「ううん」って言われることが怖かったから