いろいろ、物書きを目指している方から質問を頂くことがありまして、
でも、聞かれてもすぐ答えられなかったり、まだまだ人見知りしたりコミュ症だったり、
あともうとにかく話すと長くなりそうなので、
ちゃんと文章にまとめておくことにしました。すみませんすみませんでした!
【はじめに】
御厨は「文芸部系ライター」に当たります。
同人をばりばりやってたとか、そういう学校に通ってたとかそういうわけではなく、
学校にあった文芸部というところに所属し、定期的に発行される部誌に、
小説とか詩とか短歌とか、いろいろ書いてた系の人です。
なので、本当に特別なことはあんまりしてなくて、
ネットで作品発表したりはしたけれど、
考えて、書いて書いて、部活のお友達と遊んだり普通に生活して、
ついには上京すらせずに仕事してる人です。最悪です最低です。申し訳ない。
なので、全ての工程が「自己流」で、あんまり推奨されるべきものじゃないかもしれませんが、
『私の意見』として記しておきますので、少しでもお役に立てればと思います。
あくまでも私の意見なのでそんなに怒らないでください;;
長くなるので追記にて!
【どうやって文章を書いてるの?】
「どうやって書いてるの? 私は全然文章書けない!」というのは、結構よく言われます。
そういう時は、
「例えば友達と会話してるとするでしょ? 何か言われたら、それに対して答えを返すでしょ?
その時に、長時間思考するんじゃなくて、言葉を即座に組み立てて返せるでしょ?」と言ったりします。
私にとってお話を組み立てるのは、結構そんな感じです。
もちろん、話し言葉と書き言葉は違いますし、多少は手も止まるし、
執筆速度にはある程度、限度があります。手ぇ痛くなるし。
でも、基本的には「頭で考えたこと」を「文字にしていく」という作業です。
途中で矛盾が生じたり、説明が足りなかったりしたらもちろん止まりますが、
一行ずつ止まっていたら、原稿用紙1枚でも、埋めるのは大変だと思います。
なので、「そもそも文章があんまり書けない!」とか、「書くのが本当に遅くて……」という悩みだと、
まずは、文章を書くと言うことに慣れる必要があります。
起こったこと、思ったこと、日記でもなんでもいいので、とにかく書く!……と言うのが大事です。
文章になって、読み返せて人にも見せられる媒体になると、やっぱり違ってきます。
【一応文章は書けるんだけど、その後は?】
多分、趣味で文章を良く書く人のほとんどは、ここで壁にぶち当たると思います。
一人でもくもくと文章を書いて、プロの人の小説とか読んで、
「ああ、こう書けばいいのね」と納得して、どんどんうまくなる人はそんないません。いないよ!
文章って結構大変でめんどくさいのです。
【誰かに習う?】
文章と言うのは、結構、いくら書いても、上達と言うのが見込めなかったりします。
例えば絵であれば結構わかりやすいです。基礎を頑張ったり塗りをおぼえたり、
努力するとめきめき伸びたりしますし、
あと、人から見ても上手下手が歴然だったりしますし、人に見てもらうのも、あんまり時間がかかりません。
(もちろん、もっと上級になればいろいろありますが、もっとこう、わかりやすい部分です)
でも、文字となるとそうは行きません。
読みやすい文章が上手いわけではないし、語彙を豊富に使えばいいわけでもないし、
「じゃあなんですか技巧ですか倒置法とか比喩とか頑張ればいいんですか」というと、それも違います。
多少のルールや技術を教える、国語を教えてもらう、文章の構築について、
そういう部分で教えてもらえることはあっても、
基本的に文章って、人に教わるものじゃなかったりします。
一番はやっぱり人に読んでもらうことです。
でも人に読んでもらっても、そもそも読んでもらうのに結構時間が掛かるので、
まず、見てくれるって人を探さないといけません。しかもネットに上げると知らない人にけなされそうだし!
人様の時間を奪ってしまった挙句「つまらなかった」と一言だけ言われたら、
正直立ち直れないですよね! 死にたいですよもう!
そういうわけで文章と言うのは、人との戦いであり、自分との戦いであり、
……なんかこう、
……考え過ぎて自殺してもしょうがないような、そう言う世界なのです。(違います
【アマチュアの人の文章を読もう】
私が推奨する一番は、これです。
私は文芸部所属でしたので、もちろん所属している部員の文章全てはもちろん、
他校の人からいっぱい部誌貰うし、貰ったら感想言わなきゃいけないし、
どこどこのコンクールの作品だとか、もう、とにかく超読んだのです。
新聞、本、雑誌、普段目にするほとんどの文章は、
「プロ」と呼ばれる人たちが描き、しかもプロによって推敲までされた、
超綺麗な最高級品です。
基本的には読みやすいし、わかりやすいに決まってます。
さて、しかし一歩ネットの世界に踏み込んでみれば、そこにはたくさんの文章があります。
なんでもいいからちょっと読んでみてください!
「自作小説書いてます!」って人はいっぱいいます。
野生のプロとかたまにいますが、基本は結構、その、読み辛いと思います。
じゃあどうして読み辛いでしょうか?
一番わかりやすいのだと、一文が長いとかですね。
他にも会話文ばっかりだったり、テンポが良くなかったり……なんかいろいろあります。
こういうのはよく、
「物書き初心者のこういうのはいけない!」みたいなので、取り上げられてると思うので、
そういうのは是非学んで見てください。
それがですね、アマチュアさんの文章を読んでると、もう、たくさん出てきます。
超悪い言い方ですが、良くない例がたくさん見えてくるのです。
これ、かなり勉強になります。
自分の文章に戻って読んでみると、自分で見つけたりして凹みます。直しましょう。
以上が文章について。そして内容についてもかなり勉強になります。
起承転結の承部分がほとんどだとか、ずっと起だとか。
あと、どこかで見たことある……とか。これ結構あります。
人の文章の影響を思いっきり受けまくっているというのもありました。
また、部活所属時代はやはりその、思春期まっさかりの学生時代でしたので、
とにかくもう死んだり死んだり自殺したりいじめられたり救われなかったりという話が、
比較的多く、私は何度も雑誌を閉じました。もうやだ!
よく描かれる作品と言うものは、それだけよく考えられる作品であり、
それは王道に繋がったり、よくある話を自分で見極めるきっかけになりますので、
オリジナリティというものを求めて一歩を踏み出すきっかけになるんだなぁと思いました。(当時)
【しっかり書きあげること】
さて、人の文章を見てけなしてばかりじゃいけません。とにかく、書かないと!
文章が長いとか、助詞や接続詞がおかしいとか、
そういうのは後で読み返して直せるので、とにかく気にせず書きましょう。
例えば、書きたい題材が決まっている場合は、もう書きましょう。
しかし、ちょっと待ってください。
その文章、長くないですか?
ここ、結構、物書き初期に陥りやすい、わかりやすいダメな例だったりします。
書き上げられるのであればいいと思います。期間を決めて、何が何でも1ヶ月で書き上げる、
毎日何ページ以上は絶対に書く!……とか。
これがちゃんと出来るのであればこれからも上達していくと思います。いいことです。
でも、多分絶対できません。断言します!
途中で物語のほつれに気がついたり変えたくなったり、モチベが下がったりします。
モチベがなきゃ基本的には文章なんて書けません。
書かなきゃ怒られるとかでなきゃ、みんなやらないのです。そんなものです。私もです。
と言うわけで、お勧めは、短いものから書いていくことです。
登場人物はなるべく絞る。内容も、わかりやすくする。
そうして書きたい物を思い浮かべます。
描きたいものを一番に書き、それ以外のものは一旦見捨てます。
別の機会に書きましょう。
全部が全部、オリジナルじゃなくてもいいです。少しは真似したっていいです。
そんな感じで、経験と言うのを積んでいくといいです。
そのうち大体、自分が描きたい物の傾向が見えてきたりします。
最初に大事なのはやっぱり、書く癖を付けることです。
毎日ちょっとずつでも書くとか、ブログ作ってもいいですし、
とにかく、モチベや目標がないと、心と言うのは折れます。
私も締め切りなかったら絶対書かないです!
【とにかく人に見てもらう!】
とにかく人に見てもらいましょう。
人に見てもらうと言う気持ちで書くのが大事です。
人に見てもらって、何を伝えたいのか。
ギャグだったら笑ってほしいとか、考えて欲しいとか、
そういうものを大事にすると、作品と言うのは、段々磨きがかかって行くと思います。
私はそういう仲間は、部活もですが、ネット上でもたくさん見つけました。
お互いに読み合うと言う形が、やっぱり、いい人を見つけやすいです。
そして、最初は初心者でも、年数が経てば、先輩へとグレードアップしていきます。
「お姉さまの文章は本当に素敵ですね!」と言ってくださる妹分が出来たりします。
「ありがとう。貴女の文章も素敵よ。
でも……そうね、ここをこうするともっといいわ」と言ったりしたくなります。
どうやって助言してあげようかと考えると、結構自分にも返ってきます。
言いすぎるのは駄目です。ちょっと、言うのです。完璧です。
自分で本を出すというのもとてもいいと思います。
即売会など、機会は結構たくさんありますし、自分の書いたものが本になるとやっぱり違います。
ただし、小説のみの市場は結構狭いので、やっぱりここでも知り合いやお友達は重要です。
【おすすめ練習法など】
・短編を時間を測って書く
集中できるし、書き上げる時間が大体分かります。
・三題噺、テーマを決めるなど
お題を決めて、そのテーマから作品を広げて行きます。
普段は思いつかない物を思いついたりします。
・コンクールに出してみる。
公募の雑誌があるので、それの応募を目指すのもとてもいいです。
原稿用紙数枚程度の、短い指定のものもあります。
締め切りが一個一個あるので、何が何でも間に合わせないと……になります。
・添削を頼んでみる。
作品の感想と言うより、日本語のミスや、文章の構成などを見ていただけます。
自分で気付かない癖にも気付けるし、ああ、こういうこと言われるんだという指標になります。
お金は少し掛かりますが、数回で技術を盗みましょう。
【結局のところのゴール地点】
ないんですよこれが!
結局、自分が描きたい世界の中で、自分が描きたい世界にあった言葉を選びつつ、
自分の納得するべきものを、自分で見つけるしかないとか、
なんだなんだこんな世界いやだ! 発狂するわ!……と私は思っています。
なので私は私の文章が好きだと言ってくれる人のおかげでなんとか生き延びています。
でも読み辛いとも下手だともいっぱい言われます。もっと頑張ります。
自分が求める場所が答えだと思うので、これもなんと言ったらいいか、
結局自分との闘いです。
自分がいいって思ったらいいんだよと、たまに思います!
でも多分、スムーズにすんなり書くことが出来れば、そんなに悩むことないんじゃないかと、
思わないでもないような気もしないでもないです。
気楽に構えても大丈夫です!
【仕事として出来るようになりたい!】
さて、一歩進めまして、プロになりたいという方に対してです。
プロとして仕事をするということは、小説でもシナリオでも、
作品が自分一人のものでなくなるということです。
そこには自分の作品を、仕事として見てくれる人がいます。
よって、例えばあまりいい顔をされなかったとしましょう。
「ここのこの部分が弱い」などと、言われたりします。
その時に、「じゃあその部分もう少し練ってみます」とか、
「じゃあこういう感じだとどうでしょう?」などと、ちゃんと意見を言えないといけません。
人と仕事をすることになるので、独りよがりではだめだし、
でも自分の良さはちゃんと魅せないといけなかったりします。
発想力を大事にしましょう。
企画も、実際書かなくてもたくさん温めておいたほうがいいです。
そのためにはたくさん本を読んだり、作品に触れるのが大事です。
物語の構成や惹きつけ方、展開の仕方など、勉強になることが山ほどあります。
作品の内容自体は真似しちゃだめですが、そういうのは真似をして、
積極的に自分のものにしていきましょう。
また、速さも大事です。
プロでも、遅い人はもちろんいますが、それは支えてくれるファンの人がもう居るから大丈夫なのです。
特にゲームのライターは血反吐吐いてでも書かねばなりません。
文章量が半端じゃないのです。もう無理です。
ちゃんと管理してしっかり書くことが大事です。それだけです!
【私から伝えたい、物を書くと言うこと】
引きこもって文章だけ書いて、それで何もかもうまく行った人はいないと思います。
私がよく言うことなんですが、私の書くものは、私の文章ではあるけれど、
その一部一部に、いろんな人がいるのです。
こんな毎日家にいる生活でも、絶対に欠かさないようにしてるのは、
やっぱり人と遊ぶこと、会話すること、
ニュースを見たりアニメを見たり、音楽を聞いたり、とにかくいっぱいいろんなことをすることです。
それは全て人が作ったもので、そこには自分が考えることのできない、
自分にはない世界が広がっています。
友達の仕事の話、何気ない愚痴や、恋の話も、
その人はどう思って、他の人はどう思って、自分はどう思うのか。
価値観は違いながらも、そうやって世界はどんどん広がって行きます。
学ばなくていいことなんて、何もないのです。全てが勉強です。
それはどこかで、自分が気付かなくても、
自分の作品の役に立っているんじゃないかと、思って生きていただきたいです。
【まとめ】
長くなりましたが私の意見はこんな感じです。
質問とかいつでも受け付けつつ、長くして行こうかなと思います。
少しでも参考になりますように!
ただギャグは…
例えば…
ギャグだったら笑ってほしいと思わせるのではなく…人が笑う瞬間ってのは予想外な返答(落ち)をした時だと思いませんか? 笑ってほしいと思って狙って書いたら寒いギャグだと思われる。人が1番に難しいと思わせる感情は「人を笑わせる」ということです。シリアスでネガティブにするよりも人を笑顔にするのは1番難しいと思います。笑いは「経験」から生まれるのではなく「愛される馬鹿」から生まれることが多いです。
ギャグに関しては物によるのかなあと思います。例えば子供の返答とかが面白いのはそういうことだと思います。
ただ、一番は間とか空気かなあと思うのです。
いくら登場人物が面白くても、流れが悪かったら面白くならないですし、静かな作品にそっと差し込んで空気を和らげるとか、その辺りが難しいんじゃないかと思います。
私はやっぱり、お友達とお話してるの楽しいし、普通の子でも時々やばいことしでかしてたりするので、そういう意味では経験かなあと思うのです。
笑ってもらうのは難しいですね!
ギャグは経験では、作ることは不可能に乏しいのだ。
人は劣等感という、ねじれをもっている。
さて、笑いとは何か? 『ストレスを取り除く処理』のことを指す。
副交感神経+ストレスの調整をするために、人間は笑う。
大人になっていくと、自律神経と交感神経が制御される。
この世に普通の子はいない。
Aさんがやばいことをする→それを見たBさんは、異常と感じる。
しかし、CさんとAさんは長い付き合いだから普通の子と感じる。
世の中に普通の子なんて存在しないのだろう。